韓国沈没船の死者100人を超える

韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、海洋警察は２２日、死者が計１０４人に上ったと明らかにした。残る安否不明者は１９８人。生存者情報は伝えられていない。

検察と警察の合同捜査本部は２１日夜、遺棄致死容疑などで拘束した旅客船の航海士３人と機関長１人の計４人の逮捕状を請求した。２２日中にも逮捕する見通し。既に逮捕した船長らの取り調べと併せ、船員が乗客の救出を尽くさず船を脱出した経緯や事故原因を追及する。

海洋警察などは事故発生から７日目の２２日も、潜水士による船内捜索を続行。安否不明者の家族の疲労が極限に達しつつある中、捜索をいつまで続けるよう当局に要求するか、家族らの苦悩が深まっている。

事故現場の海域は、潮位が比較的低い時期に入り、家族代表らは２４日ごろまでに捜索を集中的に行うよう海洋警察などに要請。その後の対応は未定だが「捜索打ち切り」を意味する大型クレーン船による船体の引き揚げ作業をいつ始めるかの決断も迫られる。
　
事故発生から長時間が経過し、遺体の腐敗が進むことを懸念する声もある。聯合ニュースが伝えた専門家の話によると、水没した旅客船内の水温は７度程度で、この場合、死後７２時間後ぐらいから遺体の腐敗が始まるとみられるという。