杉本容疑者、複数の車で逃走し妻と面会

横浜地検川崎支部で起きた逃走事件で、杉本裕太容疑者（２０）が逃走中に妻と会ったり、友人の車を複数回乗り換えて移動したりしていたことが２７日、神奈川県警への取材で分かった。県警が、詳しい足取りの裏付けを進めている。地検は同日、強盗や強姦（ごうかん）ほう助などの罪で杉本容疑者を起訴した。

県警によると、７日に地検支部から逃走後、通り掛かった男性のスクーターで川崎市多摩区の同級生宅まで移動。服を着替え、携帯電話を借り、同級生のバイクで市内にあるＪＲ南武線の駅に向かった。駅周辺で妻に電話し「強姦はしていない。被害者に返す金を持ってこい」と言って呼び出し、会ったという。

その後、別の友人らを呼び出して横須賀市に移動。友人の高級車に乗ったが、目立つことを恐れて別の車に乗り換え、８日早朝、横須賀市内の山中で車を降りた。

携帯電話を貸した同級生から「携帯を返してくれ」と言われ、９日午前２時ごろ軽自動車で迎えに来た同級生らと合流。身柄が確保された場所に近い横浜市瀬谷区で別れたという。

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